見積もり

はじめに

ソフトウェアの受託開発を行っていると、開発費を見積もる作業を任されます。 開発をするということは現在そのソフトがないわけで、規模を見積もるなんて「予測しろよ」と言われているに等しいのです。

赤字のリスクを減らすためには既存の経験をもとに「これ以下で開発ができるだろう」と見積もります。 もちろん、会社によっては定量的な指標がある会社もありますが、それでも「予測」には違いありません。 しかし、プロジェクトリーダーは見積もらねば仕事が来ません。

愚痴

見積もりですが、これは厳しいですよ。  ・見積もり期間は1〜2週間程度  ・知らないソフトの規模を出すためには大まかな機能設計がないと見積もれない。  ・見積もるのは一人   見積もりを複数人で行うこともありますが、同じ機能を複数人で意見を出しながら見積もることは少ないと思って間違いありません。  「だって複数人で意見を出し合う時間がないし、予測した規模は三者三様だし、だいたい機能設計も三者三様だし」

ベテランが数人集まって意見を出しながら規模を決めていくなら責任は分散されますが、 大半はプロジェクトリーダーが一人で見積もり、それを上級管理者が「ダメ出し」して調整する、という感じです。 上級管理者が設計をするわけではないのがミソ。あくまでプロジェクトリーダーが出した見積もりをみてリスクを指摘するだけ。

ある設計にすると1人月だけとプロジェクトリーダーが考え、見積もりを1人月として出す。上級管理者はその見積もりを見てあれこれリスクを指摘し、結果、2人月で顧客に提示。

ところが受注ができ開発の段階で見積時の設計が甘くて結局3人月掛かる事になった。   そのときに最初に怒られるのはプロジェクトリーダーです。こんな理不尽な。「なんでそんな設計にしたんだ!」と。

確かに製造に入れば5人、10人と人をプロジェクトに入れるでしょう。でも設計概要を考えたのは1〜2週間で考えたプロジェクトリーダーです。設計を間違えるなんて当たり前じゃん。わかるわけ無いじゃん。

機能設計が間違えれば規模が大きく変わる、そんな責任を短期間でプロジェクトリーダーが負うことになります。

「そんな短期間で正しい設計なんてできるわけなかろう!!」と怒鳴りたい。

最後に

世の中のソフトウェア受託開発のプロジェクトリーダーはこんな恐怖を味わっていないでしょうか? 私の会社だけですかね?見積もりは一人でしている会社。